問6 以下の構図の「主役」と「脇役」は、どれ?


葛飾北斎作 浮世絵 富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」

「冨嶽」は富士山を指し、各地から望む富士山の景観を描いている。
晩年期(72歳)に入ったときの作品で、西洋画法を取り入れ遠近法が活用され、当時流行していた“ベロ藍”ことプルシャンブルーを用いて摺っている。
動と静、遠と近の対比が際立つこの作品は、日本のみならず、ゴッホなど世界の芸術家にも大きな影響を与えた。

「主役」と「脇役」
「主役」は大波、「脇役」は富士山、船。
主役はやはり「冨嶽」なので富士山か?と思うが、あまりにも波の迫力があるので波が「主役」だと思う。
富士山も時や場所によって様々に姿を変えるけれども、この大波はそれを遥かに超えている。
想像を超えた豪快に立ち上がる波が、大きく雄大な普段主役であるはずの富士山を小さく見せ、船に乗っている人間の無力さも表している。

と・・・逆もありかなと考えた。
どんなに大波が暴れようと、人間があたふたしようと、頑として動じない富士山。
そうなるとやはり「主役」は富士山か???
自分自身でもいろいろな見方、考え方が出来ておもしろいです!!



色の配色によるコントラストの美しさもあるが、
色だけではなくこの浮世絵のように動と静、遠と近の対比など構図のバランスもデザインする上では重要!!